「ゆっくりできないにんげんっ!! いまにげるならドスたちもゆるしてあげるよっ!! どすたちはにんげんをかることもできるすっごく ゆっくりしたゆっくりなんだからねっ!! すーぱーせんっそうたいむになるまえに ゆっくりしないでにげることをゆすすめするよっ!! これいじょうちかづくと ぷくーじゃすまさないからねっ!! せいっさいだよっ!!ゆっくりできるドスたちが たくっさんせいっさいなんだからねっ!!」
おねーさん(病)達が笑うもの それはおねーさん(病)達から隠れもしないで 力量をわきまえず立ちはだかったドスとその群れであった 絶望的戦力差を前に勝算でもあるのだろうか? 各々、枝をしっかりと咥えて やたら気合いが入っている姿は妙に滑稽に見える どう駆除しようかワクワクしていたおねーさん(病)に ドスがゆっくりと話しかけた
駆除再開の日 群れの一つに辿り着いたおねーさん(病)とふらんは 何故か爆笑中だった 遠くにいる無線機の前の鬼威惨も笑っている 「いやはや…確かにこの群れはおもしろいであるププッ」 『でしょ?お気に召してくれた様で良かったです』 「おねーさんおねーさんみっみみみみてみて あのまりさすっごいぷくーしてるよぉお ぐぉごごごごごゆひゃひゃひゃひゃひゃっ♪」 「昨日は侮るなかれなんて言ったがこれはケケケッ♪ 前言撤回じゃっ♪笑わずにはいられんわいっ♪」
「ねぇ、ふらんちゃ〜ん♪ あのドスが何言ってるか解るぅ?」 「ぜ〜んぜん?ゆっくりりかいできなぁ〜い♪」 少しでも『こわいにんげん』を 怯ませようと考えたドスの威嚇は おねーさん(病)とふらんを 憤怒の化身に変えただけだった…(続)