べコベコになった『ドス様』のあんよは 使い物にはならないだろう 侵入者が何やら背後で手厚い歓迎会の 準備が進めている事を『ドス様』は気付いていない 『ドス様』が感じた激痛は これから味わう苦痛の千分の一も満たせていなかった 駆除最終日 長い一日はこれから始まる(続)
「かっとばす〜っ♪ わっ たっ しっ♪」 「ぐががっほっほっほーむらん♪ほーむらん♪」 おねーさん(病)の持つバットで 吹き飛ばされた『ドス様』は一瞬の出来事に 何故自分が倒れているのかも何故痛みが走るのかも ゆっくり理解できていない (な・・・に・・・いたいよ!? どすさまのゆっくりしてるかっこいい おかおさんが・・・すっごくいたいよっ!?) 『ドス様』はゴロリと転がり立ち上がろうとするが
一分間 僅かそれだけの時間で 『ドス様』は痙攣するだけの醜悪な塊と化した (どういうこと・・・どすさま・・・これから おばかなにんげんを・・・せいっ さいっ しなきゃ・・・いけないのに・・・ あんよが・・・からだが・・・いたい・・・ ゆ・・・ゆっくり・・・りかいできないよ・・・)
目の前に侵入者がいるのにわざわざ背を向け ゆっくりと立ち上がろうとするのは頂けない 今度はあんよとあにゃるに走る激痛 無慈悲なバットの乱打は『ドス様』の形状を変えていく 正体不明の相次ぐ痛み 山に悲痛な絶叫が木霊する