Artist's commentary
「ゆゆん!?このにおいさんは……ゆんしょ!」(ぼふん
きのこ類に限定すれば犬や豚並みの嗅覚を持つトリュフまりさが何かに勘づき、這いつくばってしきりに地面を嗅ぎまわった
(特に実用性はないとされたもみじ種から受け継ぐ胸ふわ毛は、前傾姿勢になることが多いトリュフまりさにとっては衝撃を吸収するクッションとして有用であると実地調査によって証明済みである)
「ゆ~ん…ゆゆゆ~~ん……ゆん!ここでまちがいないんだぜ!」
おさげの弱い保持力でもしっかりと掴むことができるように摩擦力が高い取っ手がつけられたゆっくり用スコップ
トリュフまりさはその愛用のスコップをおさげに持つと、確信を持った面持ちで樹木周辺の土を掘り始めた