Artist's commentary
途中で単発絵を投下しても混同されることがないようタイトルをつけておきます
はたらくトリュフまりさ その4
「ゆわーーい!とりゅふさんなのぜ!これはこうぽいんとっ!さんなのぜぇ」
トリュフまりさが地中から黒っぽい丸い塊を取り出すと、周囲に強い香りが広がった
イボセイヨウショウロ――国産トリュフとして知名度を上げている地下生菌の近似種が、双葉県の山々に自生していることが確認されたのは近年
マツタケやホンシメジなど地上に露出しているきのこを採取することは調教したまりさ種でも可能であるが、それに加えて地中に眠るこの「森の宝石」を探し当てることができるのが、優れた嗅覚を持つトリュフまりさの強みである
まりさはこのトリュフの他にも目ぼしい食用きのこや山菜などの森の恵み、そして自分たちの食事の足しとなる柔らかい草(トリュフまりさはその用途上、きのこを自ゆんで食べることができないように、きのこ類に対して非常に苦みを感じる加工を舌に施されている)をおぼうしにパンパンに詰め込んで帰路に就こうとしたが…
「ヒャハッ!嬉しそうじゃないの、まりさちゃぁん?」