「うわぁ・・・ゆっ・・・ゆひっ・・・ しにたくなっ・・・やべでぇっ・・・ひっ・・・ ひぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいい いいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!!」 あんよをじっくり焼かれ 顔を潰され 群れからは見捨てられ 無能と見下され 生きながらに解体され 無理やり蘇生させられ 地獄の苦しみを味わってなお 『うんうん』は『生』にしがみついていた そして己の『ゆっくり』を信じて疑わなかった 全ては『自分以外の全て』が ゆっくりしてないのが悪いのだと…(続)
「ゆっくりしないではやくしぬのぜっ!!」 「このやくたたずっ!!」 「ないてすむとおもってるのぜ!?」 「『うんうん』のいばしょはここにはないのぜっ!!」 「むのうなゆっくりはいらないよっ!!」 今にも死にそうな体で怨嗟の声をぶつけるゲスの集団 実際の所、群れの為に動いた 目付きの悪いまりさと違い 『うんうん』とこのゲス達の無能っぷりは あまり大差ないのだが…
鬼威惨に連れて来られたふらんとドス そこではこれから殺される事を理解して 相手を選ばず助けを求めて頑張る『うんうん』と そんな『うんうん』に「さっさと死ね」と 励ましの声援を送る群れのゆっくり達がいた 処刑場と化したその場で ゆっくり達のおぞましい声が木霊する 駆除に参加していたふらんとドスだったが 予想以上の光景にゴクリと唾を呑んだ
「コラ!!お前達!!遠くに行き過ぎだぞ!! お帽子に付けた発信機の反応がギリギリじゃないか!! 探してる途中に鬼威惨が迷子になったらどうするの!? 泣くよっ!?鬼威惨がっ!?泣いちゃうよっ!?」 「あっ♪おにーさんですよーっ♪ごるぁっ♪」 「ごめんなさいおにいさん ふらんとおはなししてたらゆっくりしすぎちゃった」 「とにかく準備が終わったからついて来なさい」
「おっおっおねーさんたちおそくねー?」 「すこしふあんになってきたよ?」 「はいっ♪はいっ♪ おねーさんがふらんにくれたえほんさんの おはなしおもいだしたよっぐしゅしゅ♪ 『ゆんゼルとグレーテゆ』♪ いらなくなったゆっくりがもりにすてられて ともぐいするはなしっ♪こっこっこえー♪」 「ゆわぁ しゃれになってないね ゆっくりしないでべつのおはなしにしようか?」
「あんなん嘘に決まっておろうが… 実はどうしても二人っきりになりたくてのう…」 「え…あの…それって…」(ドキドキ) 「ゆっくり関連で話しておきたい事があるのじゃ」 「…あ…はは…そりゃそうですよね…ふっ」 「…何、泣いてんねん?」
「器用ですね…」 「少女の頃から弄ってれば 嫌でもこうなるでござる おねーさんはお人形遊びの 変わりがコレだったからのう…」 (そんな少女がいてたまるかっ!!) 「ところでおねーさん(病)… 結局、作戦会議ってなんだったんですか?」